損切りのタイミングを論理的に決める方法
トレーダーの多くは、トレードで重要なことの1つに「損切り」を挙げます。
私もそれに賛同する人の一人であり、安定的に利益を上げるために絶対に必要なことであると思っています。
今回は損切りの重要性、適切な損切りとは何かについて私の意見をまとめます。
「損切り」はなぜ必要か?
端的に言うと、資産を守ること、機会損失を防ぐことができるからです。
資産を守るということの意味は簡単です。価値が下がり続けるものを保有する理由はありません。
機会損失を防ぐとは、そのポジションを持っていることにより証拠金不足で別の物を買うことができず、儲ける機会を失うことを防ぐという意味です。
どちらも重要なことですね。
損切りをしないとどうなる?
FXや仮想通貨の信用取引(レバレッジ取引)では、最悪の場合、破産します。
仮にレバレッジ25倍で、ある通貨Xを100円で買ったとすると、96円に値下がりした場合、その損失は100%、すなわち破産を意味します。
レバレッジ取引では大きな損失を避けるために損切りが絶対に必要です。
いつ損切りをすれば良いのか?
損切りが大事であることを理解しても、いつ損切りすれば良いのかを知らなければ意味はありません。
損切りの適切なタイミングは人により異なるかもしれませんが、ここでは私が実践している方法、知り合いのトレーダーが実践している方法をご紹介します。
支持線・抵抗線を用いた損切り
私のルールでは買いエントリーの場合、価格が支持線を明確に割ってきた時に損切りをします。
価格が支持線を抜けると、支持線は抵抗線に変化し、価格は上がりづらくなります。よって上に書いた理由により損切りをします。
売りエントリーの場合は同様の考え方で、抵抗線を明確に上抜けした時です。
支持線・抵抗線の考え方について、詳しく知りたい方はこちら↓
ダウ理論を用いた損切り
ダウ理論の考え方では、安値の切り上げが起こっているのが上昇トレンドです。
上昇トレンドでは基本的に買いで入ると思います。
しかし買った後に値下がりが始まり含み損になることもあります。
その時に注目するのが安値です。
直近の安値を更新していない場合は上昇トレンドが継続していると考え、損切りはしません。
直近の安値を更新した場合は上昇トレンドが終了したと考え、損切りをします。
損切りしなければプラスになったじゃんという状況
損切り後に価格が戻ってくることはよくあります。しかし、後悔してはいけません。
その時は価格が戻ってきたので残念と思うかもしれませんが、次回も同じように戻ってくるという保証はありません。
損切りをしないことにより損が拡大して大損するかもしれません。
たった一回の取引で利益を吹き飛ばしてしまうことを避けるために、損切りは必要な経費であると割り切りましょう。
損切り貧乏にならないために
含み損になったからといってすぐに損切りをしていると、損が積み重なって利益を上げることができなくなります。
トレードはスプレッドのせいで含み損からスタートする場合がほとんどです。
この含み損はまだ持っていて良いのか、悪いのかを適切に判断して損切り貧乏にならないように気を付けましょう。
絶対に損切りしたくない人は?
ここまで読んでも損切りはしたくないという頑固な人には、現物株をおすすめします。
現物株なら損切りしなくても配当が入ってきます。
銘柄を分散して保有する限りは配当収入が0になることはほぼあり得ないため、長期での投資を考えているなら損切りをしないという選択肢もありです。
まとめ
損切りを恐れてはいけません。
適切に負けることが、最終的に勝つことに繋がります。
私は毎日トレードをしますが、損切りをしない日はあっても、損切りをしない週はありません。短期トレーダーにはそれぐらい頻繁に損切りが必要になります。
みなさんも、必要な場面に遭遇したら、躊躇なく損切りをしましょう。
逆指値をセットしておくのも一つの手ですね。